8月18日 北日本新聞カルチャー アーバン校 珈琲入門⑤

アバカフィルターを使いこなす。

駅前の風景は、少しずつ変わっていきます。富山駅の南北がつながり、路面電車は岩瀬から南富山へ、そして富山大学へ──街を縦断するように広がっていきました。静かだった駅北も、今では賑わいを帯び、私たちの教室もまた、その変化のただ中にあります。

もうすぐ19時。さあ、「楽しいコーヒーの時間」のはじまりです。


本日のテーマ:アバカフィルターを使いこなす

前回は「100円ショップのフィルター」を取り上げ、その実力に驚かされました。今回は、一転してアバカフィルターが主役です。

始まる前の雑談では、生徒さんから「ハリオの新しいフィルター『V60メティオ』が発売された」との情報も。高価なフィルターだそうですが、すでにユーチューブには検証動画が上がっているとのこと。皆さんの研究熱心さには頭が下がります。「次回までに入手できれば、ここで一緒に検証してみましょう」と提案し、今回はアバカに集中しました。

アバカは同じ100枚入りでも厚みに違いがあり、手触りや柔らかさも異なります。それぞれがどのような風味を生み出すのか──いよいよ検証が始まります。

実践:カッピングから抽出へ

使用した豆は、名古屋の有名ロースタリーを訪れた際に購入したコスタリカ。まずはカッピングで風味を確かめ、そこから生徒さんに抽出レシピを考えていただきました。大切なのは「どんな風味に仕上げたいか」というイメージ。ドリップは、自分の思い描く風味を作り上げる作業でもあります。

実際にドリップを行うと、2種類のアバカフィルターの違いは一杯ごとに明確に現れました。90分の授業はあっという間で、学びと驚きが次々と積み重なっていきます。

生徒さん持参の豆から広がる学び

今回も生徒さんが持参された豆がテーブルを彩りました。安曇野で手に入れた深煎りのエチオピア、東京のショップの浅煎りのエチオピア、そして県内のお店の豆たち。

同じ産地でも焙煎度合いの違いで広がる多彩な世界を、皆で共有することができました。この教室の魅力は「淹れる技術」を学ぶだけでなく、旅先で出会った一杯や、焙煎所の想いを語り合える場でもあることにあります。

そして、アバカフィルター

肝心のアバカフィルター。
同じ素材でもデザインが異なれば、抽出される風味もまったく違いました。
繊細なニュアンスを拾うものもあれば、骨格をしっかり支えるものもある。

どんな違いがあったのか──それは教室に参加された方だけの、小さな秘密です。

🌿 珈琲は、日常の中に潜む「まだ知らない一面」を教えてくれます。次回は「メティオ」と「メリタ・アロマジック」の比較。また新しい扉を開く夜となりそうです。そして10月からは新たなテーマでの全六回講座がスタートします。ミクトセレクションの始まりに合わせ、「COEや希少豆を課題豆にした、ドリップレシピの組み立て方をじっくり学ぶ」を予定しています。


コーヒーフィルター解説(補足)

メティオ(Meteor)

ハリオが2025年に開発したV60専用ペーパーフィルター。従来品の約3倍の速度で透過し、鮮やかでクリアな風味を引き出します。紙・アバカ・PLAを組み合わせた環境配慮型素材を採用し、引き出し式のパッケージはペーパースタンドとしても再利用可能です。

CAFEC アバカフィルター & アバカプラスフィルター

どちらもマニラ麻(アバカ)+木質パルプを用いた環境配慮型フィルターです。

  • アバカ:抽出が速く、酸や甘みが前に出る、明るくフルーティーな傾向。
  • アバカプラス:目が細かく安定感があり、酸・甘・口当たりのバランスが取れる傾向。

抽出スタイルや好みに合わせて選べるフィルターです。


教室のご案内

2025年4月〜9月にかけて、フィルターの違いによる味わいの変化を体験する連続講座を行います。

  • 4月:ネルドリップ(布フィルター)
  • 5月:金属フィルター
  • 6月:セラミックフィルター
  • 7月:ペーパー(量販店のペーパー)
  • 8月:ペーパー(アバカ)
  • 9月:ペーパー(アロマジック)

それぞれの特徴を理解しながら、自分に合った抽出方法を探していきましょう。

講師:MicT 富川義隆
日時:第2月曜 19:00〜20:30
場所:富山市牛島町18-7 アーバンプレイス1F
受講料:19,800円(全6回)

【お申込み・お問合せ】
北日本新聞カルチャー教室アーバン校 TEL. 076-445-1511

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