9月12日 中級珈琲教室

テーマ「深煎り」

朝からお店の前の道では、工事の人たちが汗をぬぐいながら作業をしていました。
片側通行になった道には車が並び、いつもは静かな街が少し賑やかに。
そこへ滝のような豪雨が降り出しても、工事の手は止まらず、
雨に打たれながら作業を続ける姿に、思わず「プロだなあ」と感心してしまいました。

そんな朝を抜けて、店内には深煎りの香ばしい香りが広がります。
さあ、楽しいコーヒーの時間のはじまりです。

今日のテーマは「深煎り」。
課題豆には、大阪・兵庫で店舗を展開する自家焙煎店のキリマンジャロをご用意しました。
今日はお休みの方もいて、生徒さんはお二人だけ。
少人数だからこそ、じっくり取り組める贅沢な時間です。
質問もしやすく、抽出の一杯ごとに感想を交わしながら、
二人ならではの濃いレッスンが進んでいきました。

今日は特別に「一番おいしい珈琲を淹れてくださった方にプレゼント」をご用意。
ミクトセレクションから、インドネシア・コピルワックワイルド。
とても貴重なお豆なので、12gだけの特別な贈り物です。

生徒さんが持参してくださったのは、富山市で30年以上続く歴史ある自家焙煎店の豆。
まずはカッピングで個性を確かめ、続いてドリップへ。
その途中で「風味の表現も教えてほしい」という声があり、
皆で一杯ずつ淹れて、感じた味わいを言葉にしてみます。
「こんな表現もありますよ」とお伝えすると、
生徒さんの表情がぱっと明るくなり、場の空気がやわらかくなりました。

こうして生徒さんの声から新しいテーマが生まれ、教室は少しずつ育っていきます。
やりたいこと、知りたいこと、その一つひとつが新しい扉をひらき、
教える側と学ぶ側の境界を越えて、珈琲の物語が紡がれていくのです。

最後にお渡ししたコピルワックをきっかけに、
ルワックコーヒーについての話が膨らみ、ジャコウネコや精製の話にまで広がりました。
こうして今月も、教室は小さな物語をいくつも生みながら、次の回へとつながっていきます。


ルワックコーヒーについて

コピルワックは、ジャコウネコが完熟したコーヒーチェリーを食べ、
体内で消化された後の種を丁寧に取り出して精製する、世界でも稀少なコーヒーです。
消化酵素の作用でタンパク質が分解され、苦味が和らぐと言われており、
まろやかな口当たりと、甘い余韻が特徴です。
生産量が少なく手間もかかるため、まさに“特別な一杯”。
今回も生徒さんは「せっかくなら特別な日に飲みたいですね」と笑顔で受け取っておられました。


中級珈琲教室のご案内

コーヒーをもっと深く、もっと自由に楽しむための中級クラスです。
毎回ひとつのテーマを設け、課題豆やご持参の豆を通して、味わいの奥行きや抽出の幅を学びます。
豆の選び方から一杯を仕上げるまでの流れを体験しながら、コーヒーの世界をより広く感じていただけます。

◆ テーマにあったコーヒーをご持参ください ◆
おいしいコーヒーの選び方・抽出のコツを、テーマに沿って学びます。

【講座の内容】
・課題豆を試飲し、風味や特徴を解説
・テーマに沿った抽出にチャレンジ
・ご持参いただいたコーヒー豆を抽出し、全員で味わいと風味の違いをチェック
・その日のテーマについて、抽出のポイントや工夫を学びます

一年をかけて12のテーマ(キレ、コク、浅煎り、深煎り、バランス、甘み、香り、酸味、口当たり、後口、精製方法に注目、品種に注目)に挑戦します。

講師:MicT 富川義隆
日時:第2金曜 9:30〜11:00(90分)
場所:ミクト講座スペース(高岡市姫野497-1)
受講料:9,000円(3回分)
※3回目以降は、受講料(3回分9,000円/1回3,500円)を再度お支払いください。


次回テーマのご案内

次回は「バランス」がテーマです。
酸味や甘み、コクや香り──一杯の中でそれらがどう調和するかを探りながら、
味わいの設計を楽しむ回になりそうです。
ご参加予定の方は、ぜひ“バランスのよい一杯”をテーマに豆をご用意ください。

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