ラテアートのコツを学ぶ、少人数制の珈琲教室です。
テーマに合わせて、エスプレッソとミルクの関係、注ぎ方や描き方の流れを実践的に学びます。

ハートとリーフ:基本的なフリーポアの動きとフォームの調整
エッジング:ピックを使った描画のコツや、細部の仕上げ方
場所:ミクト講座スペース(富山県高岡市姫野497-1)
ラテアートのコツを学ぶ、少人数制の珈琲教室です。
テーマに合わせて、エスプレッソとミルクの関係、注ぎ方や描き方の流れを実践的に学びます。

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エッジング:ピックを使った描画のコツや、細部の仕上げ方
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ネットショップよりご注文のうえ、
店頭でお受け取り・お支払いいただく際は、
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商品説明の文頭に
『※店頭での受け取り・お支払いで 10%OFF にてご提供しております。』
と記載されている商品のみが対象です。
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カッピング(珈琲の風味を感じ取る)、ブリュー(抽出技術)、
バリスタ(エスプレッソの理解と技術)、ラテアート(表現の技術)。
4つのテーマを各90分ずつ、
一日で学び、体験し、積み重ねていくプログラムです。
開店前の静けさの中、
8カップの珈琲を前に真剣な眼差しを向ける彼女の姿がありました。
彼女の目標は──焙煎士になること。
数日前、ひとりのお客様から尋ねられました。
「この教室に、焙煎の講座はありませんか?」
MicTの講座には焙煎そのものを扱うクラスはありません。
けれど、その言葉の奥にある想いに耳を傾けました。

「自家焙煎店を開きたいんです」と彼女。
それなら、まず“味を見極める力”を学びましょう。
焙煎の技術は、ただ焼くためのものではなく、
美味しさを感じ取る感性と共に育つものだからです。
「小さな焙煎機を買って、たくさん焼いて、たくさん飲んでみてください。
そして、自分の舌で確かめてください。」
そんな言葉を交わしながら、彼女は集中プログラムへの参加を決めました。
講習の合間、彼女といろいろな話をしました。
どうしてお店を開きたいと思ったのか。
今どんな環境で珈琲とかかわっているのか。
そして、これからどんな未来を描いているのか。
気づけばこちらも、自分の歩んできた道を思い返していました。
お店を開き、焙煎をし、教室を開き、人と出会い、
支えられながら積み重ねてきたMicTの日々。
それらの小さな出来事が、今という形を作ってきたのだと思います。

プログラムを終えたあと、
彼女の未来の焙煎店で、お客様が微笑み、
香ばしい香りが満ちている光景がふと浮かびました。
いつかその日が来たときに、
この日の学びと香りを思い出してくれたら──
それほど嬉しいことはありません。
「人は何かを極めようとするとき、
その道の果てがどこにあるかを知らない。
けれども、その道を歩みつづけること自体が、すでに答えなのだ。」
―― 東山魁夷『風景との対話』より
露冷たく、虫の音が戸口に響くころ。
秋はいよいよその奥行きを見せはじめ、夜の冷え込みがきつくなってきました。
一枚羽織を重ねて、今夜も富山駅北口の教室へ。
楽しいコーヒーの時間の始まりです。
この日から、全六回の「珈琲入門」講座が新たにスタートしました。
持参いただくのは珈琲豆50gほど。
服装は、ハンドドリップしやすい軽装で。
課題豆を使って抽出レシピを組み立てながら、
一番おいしい一杯を導き出す方法を学んでいきます。
さらに、ご自身で持参した豆でも挑戦し、
豆ごとの特性に合わせたレシピの組み方を体験していきます。
今回のテーマは「抽出温度92℃」。

2025年
10月《入賞豆》ペルー ラヨス デル ソル ゲイシャ【浅煎】
11月《入賞豆》インドネシア ベンコーラン デュア ドライハル【中浅煎】
12月《入賞豆》コロンビア ラ シベリア ゲイシャ【浅煎】
2026年
1月《入賞豆》ホンジュラス トレス ペニャス パカス【浅煎】
2月《希少豆》ホンジュラス ロス ピニャス ティピカ カルバハル【浅煎】
3月《希少豆》コロンビア ファン・マルティン シドラ ナチュラル【浅煎】
いずれも、世界の品評会で入賞、またはごく少量しか流通しない特別なロットたちです。
今回の参加者は7名。
うち3名は前回からの継続受講。
長く通ってくださった男性の方が今回は不参加となり、少し寂しさもありましたが、
新たに4名の方をお迎えし、教室の空気も新しくなりました。
持参豆からスタートする今回の入門。
豆選びからすでに学びが始まっています。
継続組の方々はやはり心得ていて、良いチョイスばかり。
中には、かつてこの講座に通われていた卒業生が焙煎した豆もあり、
その成長の跡が見えて嬉しい驚きもありました。
新しく参加された方々は、専門店以外の豆を持参されていました。
それもまた貴重な体験。
今回は入賞豆や希少豆の魅力に触れる回でもあるため、
これから豆の選び方や焙煎の違いを、少しずつ感じ取っていただけたらと思います。
講座のはじまりには、毎回おなじ質問がある。
「ハンドドリップはされていますか?」
「この教室で何を学びたいですか?」
今回は後者を聞きそびれてしまったものの、
ほとんどの方が「ハンドドリップはあまり経験がない」とのこと。
そこで、まずは基本の淹れ方を丁寧に実践していくことに。
ペーパーの折り方、蒸らしの時間、注湯の高さ。
ひとつひとつの工程を確認しながら、お湯の音と香りが静かに広がっていく。
その様子を見ていた継続組の方々も自然と耳を傾け、
「今の方がよくわかるから」と笑顔を見せる場面もありました。

それぞれの席で92℃の抽出が始まり、
抽出後のカップを順に味わっていくと、ひとり特に上手な方が。
「とても安定した注湯ですね」と声をかけると、
「実は高岡の老舗珈琲店の教室に通っていました」との答え。
所作の端々に、積み重ねた経験がにじんでいました。
継続組の持参豆の抽出も進み、
92℃という温度の「答えのかけら」が、
香りの奥にわずかに見え隠れしていました。
Cup of Excellence 入賞ロット。
ジャスミンの花のように清らかな香り、
ピーチを思わせるやわらかな甘酸っぱさ。
口の中でそっと広がり、余韻が静かに尾を引く一杯。

まずはカッピングから始まり、
ゲイシャ特有の華やかさが室内に満ちていく。
継続組からは「おいしい」「香りがすごい」と感嘆の声、
新規の方々は「これが珈琲なんですか?」と驚きの表情。
珈琲という世界の奥行きを、まざまざと感じる瞬間でした。
ここからが本番。
「今回は92℃での抽出が課題です」と伝え、実践が始まりました。
初回はペーパーが詰まり、お湯の流れが止まる方も。
けれどその中で、先ほどの経験者の方だけが、
注湯のリズムを崩さず、静かに湯を中心へと落とし続けていました。
継続組は一度抽出を終え、味を確認。
湯温、注湯の速さ、流れの安定──それぞれ課題を見つけて再挑戦。
二回目の抽出が終わった瞬間、
教室を包む香りが一気に変わりました。

口に含むと、華やかで凛とした香りが立ち上がり、
三人三様の美しい味わいが完成。
「これが92℃の意味なんですね」と、誰もが深くうなずきました。
温度の違いがもたらす風味の変化。
抽出スピードや注湯の安定が、
味の透明感や甘さをどれほど左右するか。
その一杯を通して、理屈ではなく“感覚で理解する”時間となりました。
この日の教室は、まるで静かな実験室のような空気に包まれていました。
お湯の音、香り、湯気、そして真剣な眼差し。
そのすべてが、ひとつの「良い時間」をつくり上げていました。
砺波や南砺からも足を運んでくださる方々の姿に、
珈琲への想いの深さを感じ、教室全体が温かい空気に満たされました。
日ごとに陽の短さを感じるこの頃。
カップの中の香りが、少しずつ冬の気配を運んできます。
次回の教室も、どうぞお楽しみに。
また新しい一杯に出会えますように。
木々の葉が秋の陽に透け、街の色が深みを帯びていくころ。
エルサルバドルから、やわらかで上品な甘みをたたえた一杯が届きました。
その名は──「ディビナ・プロヴィデンシア レッドブルボン(フリーウォッシュド)」。

カップから立ちのぼるのは、アプリコットやネクタリンの明るい香り。
やがてキャラメルのようなやさしい甘さが重なり、
しなやかな酸と丸みのある口当たりが、穏やかな余韻を描きます。
果実の透明感とスムースなマウスフィールが調和した、上質なブルボンロットです。
サンタアナ火山の麓、標高1650〜1900mの高地に位置する「ディビナ・プロヴィデンシア農園」。
この地を再生したのは、農学を修めたロベルト・サミュエル・ウヨア・ヴィラノヴァ氏。
火山性の豊かな土壌と冷涼な微気候のもと、彼は自然との共生を何よりも重んじ、
完熟チェリーを手摘みし、時間をかけて丁寧に乾燥させます。
その真摯な姿勢は、2007年以来Cup of Excellenceで10回以上の入賞という形で実を結び、
今もなお“伝統と革新の両立”という農園哲学として息づいています。
一粒一粒に宿る職人の誇りと温もり──それがこの香り高い一杯を支えています。
──“やさしさと品格の調和”。
秋の午後、光がやわらかく差し込む時間に、静かに寄り添うようなコーヒーです。
□ Coffee Profile|詳細情報
エリア:サンタアナ県 ボルカン・デ・サンタアナ、パロ・デ・コンパーニャ
農園名:ラ・ディビナ・プロヴィデンシア農園
生産者:ロベルト・サミュエル・ウヨア・ヴィラノヴァ
品種:レッドブルボン
標高:1650〜1900m
生産処理:フリーウォッシュド
□ Cupping Comments|風味評価
Apricot, Red Apple, Nectarine, Caramel, Malic, Smooth Mouthfeel, Well Balanced
アプリコット、レッドアップル、ネクタリン、キャラメル、マリック、スムースマウスフィール、ウェルバランス
──秋の陽だまりのように、やさしく香るエルサルバドル。
澄んだ午後に似合う、穏やかで温かな一杯です。

少しずつ風が澄み、街の色がやわらかく深まる頃。
MicTのカフェにも、秋の香りをのせた新しいトーストが並びました。
やさしい甘みのかぼちゃペーストに、
サワークリームの酸味とメープルの香ばしい甘さを重ねて。
パンプキンシードやグラノーラの食感、
ハーブの爽やかな香りがひと皿の中で秋を奏でます。
あたたかいコーヒーとともに、
心までほっとやわらぐ季節の味わいをどうぞ。
ゆっくりと流れる午後に、
MicT富山店の秋のトーストでやさしい時間をお楽しみください。
露が冷たくなり、空気が澄みわたるころ。
道端の草花がわずかに色づき、風に乗って菊の香りがほのかに漂います。
秋の深まりとともに、珈琲の香りもどこかしっとりと感じられる季節になりました。

富山アピタ東の生徒さんたちは、十月四日に開催されたイベントで、はじめてのカフェ出店に挑戦されました。
このお話は、実は前回の教室から続く小さな物語です。
あのときは「どんなメニューにしよう」「看板はどうする?」と、試行錯誤の真っ最中。
テーブルの上には紙コップとメニュー案が並び、みんなで味を確かめながら、笑いの絶えない準備時間でした。
そして迎えた本番。
「どうでした?」と尋ねると、「思ったよりお客さんが来なかったんです」と少し肩を落としてしょんぼりとしています。
資料をみると「ちゃんと売上はプラスなってますね。初回で上出来では?」と尋ねると笑顔に戻る瞬間。
「場所が悪かった」「もっとこうしたかった」と次々に出てくる言葉には、
すでに次への意欲がにじんでいます。

初めての出店という舞台は、きっと思うようにいかないことも多かったでしょう。
けれど、その悔しさや戸惑いも含めて、すべてが成長なのです。
「もっとこうしたい」という気持ちは、誰よりも強い証拠です。
次に並ぶカップは、きっと今日よりも少しおいしくなるはずです。
さて、今日も楽しいコーヒーの時間の始まりです。
この日の豆は、南青山で購入したケニアのウォシュド。
前回お試しで参加された方が正式に生徒さんとなり、心新たなスタート……のはずが、
お一人がなかなか現れません。

どうやら「100円ショップでどの雑貨を買うか迷っていたら時間になってしまった」とのこと。
教室中が笑いに包まれ、穏やかな空気が流れました。
いつものようにカッピングをして味を確かめ、抽出を重ねながら風味の特性を考えます。
一年以上通ってくださっている方が多く、質問が次々に飛び交って、なかなか進まないのもこのクラスの良いところ。
時間ぎりぎりまで真剣な話と笑い声が入り混じり、あっという間のひとときでした。
教室が終わるころ、「実は出店のときにちょっと喧嘩しちゃったんです」との打ち明け話。
「いい経験をしましたね」とお伝えすると、
少し迷ったような、反省したような、照れたように笑っていました。
うまくいくことも、そうでないことも。
どちらも次の一杯をやさしく豊かにしてくれる、大切な時間です。
日が暮れるのも早くなり、夕焼けの色を見送りながら次の教室へ。
アピタ富山店では、少し疲れを感じつつもまた新しい香りが広がります。
この日はお一人、お仕事の都合でお休み。
課題豆は、生徒さんの娘さんがフィリピンのスーパーで購入された豆でした。
深煎りでしっかりとした苦味、袋には「アラビカ100%」の文字。
けれどその香りには、どこかベトナムコーヒーを思わせるコーヒー。手ごわい雰囲気をかもしだしています。

さらに、この日もうひとつの主役は「鉄瓶」。
生徒さんが、お父様から受け継いだ鉄瓶を持参され、
「いつもこれで淹れてるんです」と誇らしげに話されました。
ケトルと鉄瓶、それぞれで同じ豆を淹れて飲み比べると、
「本当に違うね」と驚きと笑いが混ざります。
湯にとける鉄の成分が、風味の輪郭をシャープに変えるようでした。

こうして季節が移ろうように、珈琲の表情もまた変わっていきます。
その変化を共に感じ、味わい、笑い合える時間こそ、
教室のいちばんの醍醐味なのかもしれません。
冬の空が澄み渡り、朝の光が少しずつやわらかさを取り戻すころ。
エチオピアから、花の香りをまとった清らかな一杯が届きました。
その名は「イルガチェフェ バンコ ゴティティ(ウォッシュド)」。

カップを傾けると、ピーチやベリーの甘酸っぱさがやさしく広がり、
そこにレモンやグレープの明るい酸が寄り添います。
一瞬ごとに香りが変わり、花のようなフローラルアロマが静かに余韻を描く。
透明感の中に、果実の甘みと生命のような瑞々しさを感じさせるコーヒーです。
バンコ ゴティティは、標高2250mの高地に位置するイルガチェフェの小さな集落。
火山性の肥沃な土壌と昼夜の寒暖差が、繊細でクリーンな酸を育てます。
収穫された完熟チェリーは、共同のウォッシングステーションで
丁寧に発酵・水洗・乾燥され、透き通るような風味を形づくります。
森とともに暮らす人々の手によって守られてきた、伝統と自然の調和。
その純粋な香味が、この一杯の中で静かに息づいています。
──“花の香り、果実の透明感、そして凛とした余韻”。
冬の朝に差し込む光のように、心を澄ませて味わいたいコーヒーです。
□ Coffee Profile|詳細情報
エリア:イルガチェフェ地域
農園名:バンコ ゴティティ
生産者:小規模農家
標高:2250m
品種:エチオピア・ヘアルーム
生産処理:ウォッシュド
□ Cupping Comments|風味評価
Berry, Cherry, Apple, Floral, Grape, Sweet, Lemon, Sugarcane
ベリー、チェリー、アップル、フローラル、グレープ、スウィート、レモン、シュガーケイン
──清らかな香りが咲く、イルガチェフェの光。
寒さの中にやさしい温もりを見つけるような、冬の贈りものです。
Nicaragua El Palacio Pacamara(浅煎)

秋の風が柔らかく街を包み、朝の光が穏やかに差し込むころ。
カップの中では、金色の液面がゆるやかに揺れ、
その一瞬が静かな歓びのように胸に灯ります。
世界最高峰の品評会──
Cup of Excellence(COE)入賞ロット。
この名は、
その年、ひと握りの生産者だけが手にできる栄誉の証です。
数えきれないほどのカップが審査を受け、
選ばれるのは、ただ“香りと味わい”で人の心を動かした豆だけ。
MicTに届いたのは、その誇り高きひと粒。
ニカラグア エル・パラシオ パカマラ。
カップを近づけた瞬間に広がる、
オレンジとミントの清々しさ。
その奥にキャラメルやミルクチョコレートの甘みが寄り添い、
やさしく奥行きのある印象を残します。
穏やかで、芯の通った美しさ。
それはまるで、静かな誇りを胸に秘めた一杯です。
Orange, Mint, Black Tea, Almond, Caramel, Milk Chocolate,
Smooth, Spicy, Sweet Finish
オレンジ、ミント、ブラックティー、アーモンド、キャラメル、ミルクチョコレート。
なめらかな質感、ほのかなスパイス、そして長く続くスウィートフィニッシュ。
エリア:ニカラグア ヒノテガ県
農園名:エル・パラシオ農園
標高:1250m
品種:パカマラ
生産処理:ウォッシュド
Cup of Excellence(COE)──
世界のスペシャルティコーヒーの頂点に立つ品評会。
生産国ごとに年に一度開催され、
その年に収穫された最上級のロットだけが審査に進みます。
厳格なカッピングを幾度も経て、
最終的に“卓越した風味を持つコーヒー”として名を刻むのは、
ほんの一握り。
2025年のニカラグア大会では、
数百のエントリーから選ばれたわずか30ロットのみが入賞しました。
その中のひとつが、このエル・パラシオ パカマラです。
世界中のロースターが注目するオークションで競り落とされ、
その名は生産者たちの誇りとして刻まれました。
COEとは、単なる品質基準ではなく、
“生産者の情熱と努力が結実した証”なのです。
キャラメルやチョコレートのようなまろやかな甘さが広がり、
とろみのある質感が舌にやさしく触れます。
そこにオレンジの明るさとミントの清涼感が重なり、
一杯の中で調和と深みが静かに溶け合います。
柑橘の酸味は穏やかで、
しっとりとした甘みの余韻の中に、
透明感のある“COEらしい”気品が残ります。
ヒノテガ県の穏やかな丘陵地に佇むエル・パラシオ農園。
創業は1984年。創始者トランシト・チャベス氏が、
この地の豊かな自然に魅せられ、丘の上に最初の苗を植えました。
現在は4代目フェルナンド氏と息子アルトゥーロ氏が中心となり、
家族でこの農園を守り続けています。
昼夜の寒暖差がもたらす理想的な気候のもと、
チェリーは時間をかけて熟し、糖度と香りを蓄えます。
彼らの一貫した哲学は、“自然への敬意”。
土壌を守り、生態系を整え、
創業者が見た風景を次の世代へとつなぐ──
その姿勢が、風味の奥行きを支えています。
品種:パカマラ(Pacamara)
パーカスとマラゴジッペの交配種としてエルサルバドルで誕生。
大粒で香り高く、華やかさと厚みを併せ持つ希少品種です。
精製:ウォッシュドプロセス
完熟チェリーを手摘みで収穫し、
果肉除去後に発酵・水洗を経て丁寧に乾燥。
クリーンで上質な印象と、しっとりとした甘みを生み出します。
MicTがこの豆を選んだ理由。
それは、COE入賞豆の称号の中に“静かな誇り”を感じたからです。
華やかすぎず、しかし確かな存在感を放つ。
その味わいには、長い時間をかけて育まれた技術と愛情、
そして“誠実な手仕事”が宿っています。
この一杯は、単なる「受賞豆」ではなく、
“努力と誠意の結晶”として、
MicTの焙煎台の上に静かに光を放ちます。
冷めていくにつれて、ミントの清涼感がふと現れ、
キャラメルの甘みがやわらかく寄り添います。
まるで、丘を渡る風が柑橘の香りを運ぶように、
味わいはゆるやかに変化し、静かな余韻を残します。
一粒の豆に込められた情熱と誇り。
その深さを感じながら、どうぞゆっくりとお楽しみください。
──Cup of Excellence。
世界が認めたその名の重みを、
いま、あなたのカップの中で。